マダムNの神秘主義的エッセー

神秘主義的なエッセーをセレクトしました。

初出:b覚書,2014

66 神智学に満ちているアントニオ・タブッキの世界 ②「インド夜想曲」

シエナ Free Images - Pixabay イタリアの作家アントニオ・タブッキ(Antonio Tabucchi, 1943 - 2012)はピサで生まれ、ポルトガルの首都リスボンで亡くなった。シエナ大学でポルトガル語と文学を教えた。 「ユリイカ 6月号 第44巻第6号(通巻611号)『アン…

65 神智学に満ちているアントニオ・タブッキの世界 ①「ベアト・アンジェリコの翼あるもの」

出典:Pixabay オーラの美しさ フラ・アンジェリコの描く、あまりに物質的な天使の翼や後光の謎 アントニオ・タブッキ『ベアト・アンジェリコの翼あるもの』について 【付録】ペテロとパウロについての私的疑問:『マリヤによる福音書』についての私的考察 …

32 神格化された夏目漱石 (1)神仏分離政策の影

弟子たちや、第二次大戦後に左傾化した教育機関の研究者たちによって神格化され、国民作家として不動の地位を占めるようになった夏目漱石。野口英世の前に千円札に印刷されていたのは漱石だった*1 果たして彼はそうした器の人であったのか、検証してみたい。…

31 「内側」の拡がりを欠くジブリ映画『思い出のマーニー』

ノリッチのウェンサム (Wensum) 川出典:Wikimedia Commons ジブリ映画『思い出のマーニー』*1を観た。 とても美しい映像とマーニーの魅力に惹かれたが、いつもジブリ作品に感じるように、今回も違和感があった。 ジョーン・G・ロビンソン原作『思い出のマー…